インデックス投資は本当にベストな資産運用なのか?

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インデックス投資は本当にベストな資産運用なのか?

インデックス投資は本当にベストな資産運用なのか?

Kou@FP兼投資家
2020-06-08
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最近YouTubeやブログ等でよく見るのですが

「資産運用するならインデックスの投資信託を買えば良い!」

「インデックスは最強だ!」

という方が増えています。


間違ってはいないと思いますが、説明不足で

誤解を招いてしまうと思います。


先に僕なりの結論を言うと

「無理にアクティブ投資信託を選ぶくらいなら

インデックス投資信託の方が良い」です。

※アクティブ投資信託とはインデックス等信託を上回る成績を目指す商品です。

(以下、アクティブ投信、インデックス投信)



どういうことなのか、まず用語の解説をしていきます。


インデックスとは、新聞やニュースで

「今日の日経平均株価は○○円高です」

「昨晩のNYダウ、S&P500は○○ドル高でした」

と報じられるような、代表的な指数を指します。


日経平均株価は日本経済新聞社が選ぶ

日本の株式225銘柄から構成されています。

トヨタ自動車やソフトバンクグループなど

規模が大きい会社が含まれます。


NYダウであればアップルやボーイングなど

米国を代表する30社で構成されています。


S&P500はこちらも米国の株式指数ですが

500銘柄で構成されています。


NYダウとS&P500の違いは

・NYダウはアップルやボーイングなど昔からある企業中心

・S&P500は上記に加えてアマゾンやフェイスブックなどの新しい会社も含まれる。

これくらいに覚えておけば良いと思います。


その他にも各国の指数だけでなく、先進国の指数や新興国の指数などたくさんあります。



つまりインデックス投信は

「日経平均株価などと同じ銘柄が

入っている投資信託を買う」

ということになります。

※今回は上場投資信託ETFには触れません



ちなみに投資信託とは、

投資信託を作っている会社が

僕たち投資家からお金を集めて、集めたお金で

日経平均株価を構成する225銘柄に投資してくれます。


また、日経平均株価の構成銘柄は公表されているので

投資信託を作っている会社はアクティブ投信と比べ、

低コストで商品を作ることができます。

(アクティブ投信については後述)

NYダウやS&P500の構成銘柄も簡単に調べられます。



では気になる成績はどうなのでしょうか?

直近10年で見てみましょう。


・日経平均株価 +6.2%

・NYダウ +9.2%

・S&P500 +13.2%

2020年4月末時点


【解説】日経平均株価+6.2% とは?

10年前に比べて6.2%上昇したのではなく、

-10%の年もあれば+5%の年もあり、

10年間、毎年平均して+6.2%ということです。



次にアクティブ投信についてですが、

アクティブ投信を一言で言うと

「儲かりそうな企業を探して投資するもの」


投資信託を作っている会社が

儲かりそうな企業を調べたり、会社訪問して

投資する会社を選別します。


例えばこんな商品があります。

「オリンピックで恩恵を受ける銘柄を集めました」

「5G関連の銘柄に厳選して投資します」



アクティブ投信の特徴としては

・投資先の会社を調査するためインデックスに比べてコストが高い

・インデックスより高いリターンを目指す

などがあります。



ではアクティブ投信の方も過去10年間の成績を見てみましょう。

先ほどの3つの指数のうち一番成績の良い S&P500 +13.2%

より優れたアクティブ投信はどれくらいあるのでしょうか。



調べてみると、52本ありました。(2020年6月4日時点)


日本にはインデックス・アクティブ含めて

約6,000本程度の投資信託があります。

・インデックス投信が約1,000本

・アクティブ投信が約5,000本


5,000本あるアクティブ投信のうち約1%に当たる

52本しかS&P500に勝てていないと言う悲しい事実..


であれば、高いコストを払ってアクティブ投信を買わなくても

インデックス投信を買った方が良いと言われても仕方ないですね。


5,000本のうち1%を選ばないといけないのですから

容易ではありません。


これが最近言われているインデックス投資最強説の所以だと思います。

人によってはコストだけ高く成績が悪い粗悪な商品と

言う方もいらっしゃいます。



確かに間違ってはいないですが

S&P500より優れた約1%の成績はどうなのでしょうか?


トップ3の10年間リターンを見てみましょう。

※注意※

これらの投資信託を勧めているのではありません。


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